三峡ダムの発電量 10年間で計7600億KW時に
三峡発電所の最後の発電ユニットが今年10月、「100日連続安定稼働」を実現した。これにより、世界最大の水利中枢、三峡―葛洲バ水利中枢が、安定発電段階に入った。
三峡中枢が初めて発電を実現してから10年間で、長江下流の主力発電所である三峡・葛洲バ発電所の発電量は、計7600億kW時に達した。三峡中枢は「中国の半分を明るく照らす」という夢を実現した他、中国の大型水力発電設備の技術導入が自主イノベーションに、粗放な管理が集約経営に至る質的飛躍の証人となった。
水資源銀行 長江が2億5000万トンの標準炭を生む
三峡地下発電所の最後の発電ユニットが「100日連続安定稼働」を実現すると、三峡発電所の32基のユニット(設備容量は各70万kW)が稼働目標を達成した。これに災害用の予備電源を加えると、設備容量が計2250万kWに達し、三峡の発電能力が十分に裏付けられた。
三峡発電所は世界最大の水力発電所、クリーンエネルギー拠点で、干ばつに備え貯水を行う「水資源銀行」とも呼ばれる。毎年の増水後、三峡中枢は中国国家洪水・干ばつ災害防止総指揮部の科学的調整を受け、貯水を合理的に実施する。冬季・春季の渇水期には、貴重な水資源を「支出」し、下流の水不足を解消すると同時に、発電に最大限活用する。