▽欧米車が機に乗じて上昇
日系車はこれまで高級車とミドルクラス車で優勢を誇ってきた。アコード、カムリ、ティアナが「日系車三銃士」で、中国のミドルクラス・ハイクラス自動車市場でずっと上位3位を維持してきた。マツダ6(アテンザ)の業績も好調だった。だが昨年から、三銃士の絶対的な優位はパサート、マゴタン、リーガル、ラクロスといったドイツ・米国車に取って代わられるようになってきた。
2012年にはパサートとマゴタンの新車が好調で、今年1-8月の販売台数で1位と2位を占めた。この2つを合わせた販売台数は、アコード、カムリ、ティアナの合計を上回るとみられ、日系三大メーカーの勇名は昔話となり、パサートやマゴタンとの差は開くばかりだ。
全国乗用車連席会の崔東樹副秘書長(副事務局長)によると、日系車の販売台数激減には多くの要因があり、最大の要因は長年にわたる製品戦略の失敗だという。同協会所属の専門家・魏厚敏さんによると、フォルクスワーゲン(VW)が新しい技術を搭載した新型車を中国に大量に投入したことから、日系車がこれまで得意としてきた高級車・ミドルクラス車の市場がドイツ車に奪われるようになり、韓国の同クラス車にも負けるようになったという。