しかし、中国国際金融有限公司(CICC)の銀行業研究員である羅景氏は「総合的に見て、第3四半期、上場している銀行の全体的な純金利マージン(Net Interest Margin=NIM)は5ベーシスポイント前後縮小すると見られる。大手銀行が概ね安定を維持する一方、中小の銀行は約5―10ベーシスポイント低下するだろう」との見方を示した。
銀行関係者は「今後、金利の市場化の推進が強化されることで、銀行の金利差の動向及び収益力の二極化が進むと見られる。大手銀行の支店は優位性を利用して、預金に対する吸引力を拡大している。現在、大手銀行は既に10%まで上昇していた普通預金の金利を標準的な水準まで引き下げており、銀行の資金調達コストによる圧力を軽減したことは言うまでもない。また、一方で、一部の銀行は貸付構造の調整を強化し、小企業と個人経営者向けの貸付に力を入れることで、貸付業務によって、銀行はより良く資金収益を得ることができている」と指摘する。