◆不良債権率が小幅上昇
アナリストは「第3四半期、マクロ経済と企業の収益は不振が続き、上場銀行の資産の質の劣化リスクは明らかに大きくなっている」と指摘。
中国交通銀行チーフエコノミストの連平氏は「第3四半期、上場銀行の不良債権問題は更に浮き彫りになるだろう。リスクが完全に無くなったとは言えない。不良債権問題は依然極めて深刻であるものの、全体的なリスクはまだコントロールできる範囲内にあり、第3四半期の銀行業全体の不良債権率は1%以内に止まる」と予測している。
専門家と業界関係者は「長期的に見た場合、資産の質は尚も上場銀行の差し迫った問題である。仮に経済が減速し続け、企業の収益力を更に圧迫し、その上企業の債務返済能力に影響を及ぼした場合、不良債権率はより一層上昇すると見られる」と指摘した。