中国経済が「日本の二の舞を演じることはない」とする、一番説得力のある理由は、中国がさらなる成長のチャンスを持っていることである。1978年、中国で爆発的な改革が行われてから、今日に至ってもまだ今後10年成長し続ける勢いを保っている。過去30年、年平均10%の成長率を実現してきたが、それでもバブル崩壊前の日本よりはずっと遅れている。
中国の不動産価格は、驚くほど高い。不動産が中国の富裕層にとっての数少ない投資ルートになっていることが原因である。これが重大危機を引き起すことを懸念した中央政府が、不動産購入規制を実施したことで、二軒目、三軒目の不動産の購入はますます困難になり、バブルが起こることを防いでいる。しかし、こうした政策は長く続けられないとの心配もあり、とりわけ当面の不景気な状況の中では難しい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月24日