香港上海銀行(HSBC)が24日発表した10月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1と、9月の確報値47.9から1.2ポイント上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。サブ指数の製造業生産指数も3カ月ぶり高水準の48.4だった。25日付中国証券報が伝えた。
HSBC中国の屈宏斌チーフエコノミストは、「製造業が2カ月連続で回復したことは、緩和政策の効果が徐々に現れ、経済の底打ち感が強まったことを意味している」と話す。また、第4四半期に緩やかな景気回復が見られると予測されるが、国際環境の不確実性や国内の雇用圧力も依然存在しているため、政府はインフレが緩和傾向にあることを踏まえ、経済が着実に回復軌道に乗るまで緩和政策を継続する必要があると指摘している。
「中国証券報」より 2012年10月25日