トヨタばかりではない。フォルクスワーゲンはパリモーターショーで、今後1-2年内にプラグインハイブリッド車(PHV)を発売すると表明したが、EVについては一言も触れなかった。
トヨタは世界で最も早くEV技術を発表した企業だが、バッテリー技術の市場需要に対する判断ミスを認め、EV事業を停止するとはおかしな話だ。同社は故意にEVの将来性を悲観視し、ハイブリッド車(HV)の業界トップの地位を強化しようとしたのか。それともEVの先行きが本当に不透明であるのだろうか。
トヨタのHV技術は、世界自動車市場を席巻している。最新のデータによると、今年1-8月のトヨタの販売台数は、リコール問題による影響を受けながらも好調をキープした。このうちHVの世界販売台数は前年同期比65%増の48万台に達した。
民族証券の自動車業界アナリストの曹鶴氏は、「トヨタの今回の動きの背景には、HVに注力しようとする意図がある。HVの発展を呼びかけることで、関連インフラの建設を促し、HVのトップ企業としての地位を固めることもできる」と分析した。