最後に、もしも日本が中国に挑戦したとすれば、発展のチャンスを失うことになる。日本にとってみれば、中国は生産の移転の拠点であり、最も重要な市場であり、日本経済の発展にとって何ものにも換えられない特別な役割を果たす存在だ。日本の未来は中国にあるというのが日本各界に広がる共通認識だ。過去20年間、日本経済の足元はおぼつかなく、中国経済の急速な発展でなんとか生きながらえてきたといえる。最近では日本の人口も産業も企業も高齢化し、投資は縮小し、産業は空洞化が進み、政府債務の悪化といった問題がますます顕在化し、経済発展の見通しは暗くなっている。中日間の経済貿易の衝突が劇化すれば、日本経済は低迷への道を歩み出す可能性がある。
現在、国際金融危機が長引き、世界経済が低迷しており、対外投資と輸出に頼ってやってきた日本は生死の境に直面している。日本は失われた過去20年間の後で、さらに隣国との関係を悪化させたなら、これからの20年間も発展チャンスを見失う可能性がある。日本国民の幸せのために、東アジアの安定と発展のために、日本政府は情勢をしっかりと見極め、誤りを正し、釣魚島などの問題を適切に解決し、隣国との相互信頼関係を再構築し、日本経済が回復不可能な状況に陥ることを回避しなくてはならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年10月29日