ある消息筋によると、日本の自動車メーカー・日産自動車はこのほど、中国への自動車輸出を一時的に停止にすることを決定した。同じく日系自動車メーカーのトヨタが高級車「レクサス」の中国市場向け輸出を停止したと伝えられており、日産は中国への自動車輸出を停止した2つ目の日系メーカーとなる。今回の動きは、販売台数が大幅に落ち込み、ディーラーの抱える在庫が増え続けており、調整を行って中国への自動車輸出を停止しなければ、日系車側はより大きな圧力に直面し、より大きな損失を出すことになるからだと分析されている。「北京商報」が28日に伝えた。
だが日産中国法人の関連部門の責任者はこの情報を否定し、「少なくともわれわれは輸出停止に関するいかなる通知も受け取っていない」と述べた。とはいえ、自動車アナリストの賈新光氏によると、最近、日系自動車メーカーには深刻な影響が出ており、輸入車の販売台数の落ち込みが一層目立ち、中国への自動車輸出を停止すれば、ディーラーの在庫圧力を緩和することが可能だという。そのためには日系輸入車を取り扱う企業が中国市場プランを調整することが必要になる。
今年9月以来、日系自動車メーカーのほとんどが中国市場での業績を大幅に低下させている。日本の財務省が発表したデータによると、9月の対中自動車輸出額は前年同月比44.5%減少し、部品の輸出額も同17.5%減少した。