経済データも、張主任の指摘が間違っていないことを裏づけている。9月、日本の小売販売は前年比0.4%増で、確かに予想を下回っているものの、輸出関連の数値よりは遥かに良好だ。2012年9月、日本の貿易収支は5586兆円の赤字で、3ヶ月連続の貿易赤字となり、半期ベースでは過去最大の赤字額である。
また、釣魚島問題で中日関係が緊迫し続けていることが影響し、9月の日本の対中国輸出は44%減少。釣魚島問題が深刻化するにつれ、益々多くの中国消費者が日系ブランドを排除する傾向にあり、29日、日本三大自動車メーカーのホンダは純利益予想を下方修正した。
「輸出は日本経済において、重要かつ中心的役割を担う。投資・消費・輸出は日本経済の三本柱である」と張主任は指摘する。輸出入の動向が最も重要なのは間違いなく、日本が貿易赤字の悪循環に陥れば、経済への副作用は極めて深刻なものになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月31日