世界経済フォーラム(WEF)が先月31日に発表した2012年版の「金融発展度リポート」によると、金融発展度指数では香港地区が7年満点中5.31点を獲得し、2年連続で世界一になったという。「人民日報」が伝えた。
評価の柱となる7つの分野をみると、香港は銀行サービスで1位、ビジネス環境で2位、金融サービスへのアクセスと金融市場で4位だった。2位は米国、3位は英国、4位はシンガポール、5位はオーストラリアで、大陸部は23位となった。
同リポートによると、香港が2年連続で首位に立てたのは、巨大で効率の高い銀行システム、発達したインフラ、活発な資本市場を擁しているからだ。ただこうした優位点はあるものの、債券市場の発展は相対的に遅れており、金融業の全面的な開放が待たれるという。
香港特別行政区財政司の曽俊華司長によると、同リポートによって香港がトップクラスの国際金融センターであることが改めて確認された。今後はレポートの内容や香港に対する評価を子細に検討し、香港のトップクラスの金融センターとしての地位や大陸部のオフショア人民元センターとしての地位を引き続き強化していくという。
「人民網日本語版」2012年11月2日