上海市政府が1日に行った記者会見で明らかにしたところによると、今年9月末現在、上海市にある多国籍企業の地域本部は393社、投資会社は259社、研究開発センターは349カ所に達したという。上海市は現在、大陸部で多国籍企業の本部が最も多く集まる都市となっている。「人民日報」が伝えた。
ここ数年来、上海では地域本部の経営を取り巻く環境の整備が進んでおり、市政府も多国籍企業の地域本部や研究開発センターの招致に向けた政策をうち出し、資金の管理、通関の利便性、人材の流動などで支援を強化している。今年1-9月に認可された多国籍企業の地域本部は40カ所、投資会社は19社、研究開発センターは15カ所に上り、世界企業上位500社に名を連ねる米国のキンバリー・クラーク社や日本最大の農業機械メーカーである株式会社クボタが相次いで中国地域本部を設立した。また世界十大医薬品メーカーに数えられる英国のアストラゼネカがアジア・太平洋地域本部をシンガポールから上海に移し、同じく十大医薬品メーカーとされるメルク・アンド・カンパニーは上海に投資会社を設立した。
「人民網日本語版」2012年11月2日