◆リスク管理が生命線
これまでの10年間、中国銀行業は次々と出現するリスクと「モグラたたき」状態を続けてきた。
10年間で、株式改革を推進し、戦略的投資家を引き入れて上場を果たしたことで、国有銀行の改革は成功し、技術的な問題による破産を免れた。世界貿易機関(WTO)に加盟してから10年、中国銀行業は外資系銀行の打撃に耐え抜いた。2008年に世界金融危機が発生、中国資本の銀行(中資銀行)の収益と時価総額は、金融危機の深刻な打撃を受けた欧米の銀行を上回り、貸倒引当金カバー率が最も高く、不良債権比率が最も低い時期に突入した。
しかしながら、世界金融危機に対応するために放出された膨大な貸付は、銀行業の不良債権化リスクの潜在的な危険要因となった。「十二・五(第12次五カ年計画、2011―2015年)」期間中、リスク管理は尚も中国銀行業の死活を左右する生命線である。中国銀行業監督管理委員会は「銀行はリスクの防止・管理を生命線とし、絶えず発生する新たなリスクと潜在的リスクの関係を正しく処理し、リスク管理の先見性を高めるべきである」と提起している。
守住防范风险生命线
过去的十年是中国银行业与风险赛跑的十年。
十年间,通过股改重组、引进战略投资者、上市,国有银行的改革成功收官,避免了“技术性破产”。入世十年,中国银行业经受住了外资银行的冲击。2008年国际金融危机爆发,中资银行的盈利和市值超越深受金融海啸重创的欧美银行,进入拨备覆盖率最高、资产不良率最低的时期。
然而,为应对国际金融危机而投放的天量信贷也为银行业埋下了不良资产风险爆发隐患。“十二五”期间,防范风险仍是中国银行业的生命线。银监会要求,银行必须把防风险作为生命线,正确处理好即期风险与潜在风险的关系,提高风险管理的前瞻性。