石炭の排出量については、14年は全市で280万トンを削減し、近年で初めて2000万トンを下回った。公共交通ラインは62キロ延長し、総距離は527キロに達した。年間の自動車増加台数は24万台から15万台に減少し、そのうち2万台は新エネ自動車だった。廃棄した古い車両の数は47万6000台に達し、11台に1台が更新されたことになる。 汚染企業については392の企業が整理され、鉄鋼・セメントなどの高消耗・高排出の企業の建設が全面的に禁止された。粉塵がコントロールできない26の家族企業も入札資格が停止された、等である。
こうした努力に関わらず、PM2.5の引き下げ目標が達成できなかった原因は何であるか?環境保護業界の専門家によると、昨年の北京のPM2.5は「重汚染」の持続時間が長く、ピークの濃度が高いという特徴があった。「重汚染1日の濃度は、1級優の濃度の10日分に相当する」ため、年間の平均濃度が上昇したという。 北京市政府は、2015年の重点対策として次の5点を挙げた。◆「法治」環境保護関連法と刑法などのリンクを強める◆「排出削減」石炭の総排出量を1500万トン前後まで下げる◆「管理」ネットワーク管理を強化し、粉塵排出費用を徴収し、道路清掃業務の範囲を拡大する◆「緊急」重汚染対策を改定する◆「連携」汚染対策の中期計画を共同で策定し、共同取締り機能を強化する、の5つである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月26日