習近平国家主席は23日、シアトルの中米経営者ラウンドテーブルで演説した際に、中国経済の長期的な好調傾向に変わりはないと強調した。習主席の発言内容は下記の通り。

このほど中国経済の成長率がやや低下し、成長鈍化のやや大きな圧力に直面し、株式市場に変動が生じた。これには世界経済の影響による要素、それから中国の自発的な調整の要素、さらには中国が長年蓄積してきた構造的な矛盾の影響がある。さまざまな困難に直面してはいるが、長期的に見ると、中国経済のファンダメンタルズは良好で、安定的な中高速成長を長期間維持できるはずだ。中国経済の先行きは明るい。今年上半期、中国経済は7％の成長率を実現した。10兆ドルの経済規模からの7％の経済成長は、過去の10％の成長を上回る。この成長率は、世界主要経済体のうちトップレベルだ。

安定的に好転へと向かう。これは経済成長率のみならず、構造の改善や発展方法のモデルチェンジによる反映がより重要だ。中国の経済成長に対する消費の貢献度は60％に達している。一部の新しい経済成長源が形成を加速し、ハイテク産業の成長率が工業全体を上回っている。情報・文化・健康などの消費の需要が旺盛で、経済発展方式が輸出・投資駆動型から内需駆動型に移りつつある。

中国経済は早くから世界経済と深く融合している。世界経済の回復は現在、全体的に見て脆弱である。中国の経済成長率がやや低下し、変動することは避けられない。しかし中国経済は依然として世界経済の貢献者だ。中国の経済成長率の世界の経済成長に対する貢献度は、今年上半期に約30％に達した。中国の貿易総額の伸び率が低下したが、輸入した大口商品の実際の量は減少しておらず、むしろやや増加したほどだ。輸入商品の量は今後、安定的に増加する。中国は資本の純輸出国になっており、対外投資が高めの伸び率を維持している。中国は世界の重要な投資提供国になりつつある。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2015年9月24日