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趙さんはネット通販大手「京東(ジンドン)」の配達員。「ダブル11」期間中、趙さんの仕事量は通常の2倍となり、一日中張り詰めた緊張感の中で過ごしている。その日の配達が滞れば、翌日以降の配達業務に支障をきたす。
電子商取引(EC)が各業界に浸透する近年、物流業は高度成長期を迎えた。国家郵政局によると、ここ数年、中国の速達業は急速な発展を遂げている。今年の速達業務はのべ200億件に達する見通しで、2007年から今年までの8年間に、業務総量と業務収益はいずれも4倍に増えた。新華網が伝えた。
「第13次五カ年計画」では、ネット経済空間の開拓が提案されており、「インターネット・プラス」行動計画を実施することで、産業構造、ビジネスモデル、サプライチェーン、物流チェーンのイノベーションを推進、インターネットを巡る各種イノベーションを支持することが掲げられている。また、国務院は先日、「速達業の発展促進に関する若干意見」を通達し、中国の速達業界における4つの発展分野と5つの任務、6つの措置を明確に示した。これは中国が速達業の発展に関して示した初の全面的な指導要綱でもある。
こうした一連の規則や指導要綱が発表されたことで、ネット経済の更なる発展が予測されるとともに、今後物流速達業界に大きな変革が生じることになるだろう。ここで紹介する趙さんという配達員のような膨大な数の配達員にとっても、一つ一つの配達物を確実に配達するという責任やそれぞれの夢が、経済とこの業界の発展に伴い大きく膨らんでいくことになるのである。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月11日