第10回20カ国・地域（G20）首脳会議が15日、トルコのアンタルヤで開かれた。習近平中国国家主席は会議に出席し、「革新的な成長の道、発展の成果を共有」と題した重要な談話を発表した。習主席は、G20はマクロ経済政策の意思疎通と調整を強化し、改革と革新を促し、開放型世界経済を構築し、持続可能な開発のための2030アジェンダの実施を徹底しなければならないと強調した。

習主席は談話の中で、G20の課題は世界経済の成長の促進にあると指摘した。G20は現在の安定成長を実現するため一時的な措置を講じ、かつ長期的な視点で根本的な取り組みを進め原動力を追加するべきだ。これまでの合意事項を実行に移し、新たな共通認識を形成するべきだ。国内の措置を講じ自国の取り組みを進め、かつ誠意を持って協力し、共に課題に対応するべきだ。

世界経済の成長を維持する「処方箋」として、習主席は次のように提案した。（1）マクロ経済政策の意思疎通と調整を強化し、政策と行動をめぐる協力メカニズムを形成する。（2）改革と革新を促し、世界経済の中長期的成長の潜在力を高める。（3）開放型世界経済を構築し、国際貿易および投資の活力を引き出す。（4）持続可能な開発のための2030アジェンダの実施を徹底し、公平かつ寛容な発展に力強い原動力を注ぎこむ。