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japanese.china.org.cn | 30. 05. 2016

中国、サービス業の対外開放をさらに推進へ

タグ: 中国開放

京交会会場の外観

第4回中国(北京)国際サービス貿易交易会(京交会)が5月28日に国家会議センターで開かれた。中国共産党中央政治局委員で北京市共産党委員会書記を務める郭金龍氏が基調講演を行い、中国商務部の高虎城部長が挨拶を述べた。

高虎城部長は、世界経済が深く調整しつつも複雑に回復するなか、経済におけるサービス業の地位が持続的に上昇し、「接着剤」の機能が目立ってきているとの見方を示した。サービス貿易は各国の製品とサービスをグローバルバリューチェーンに組み込み、主要分野の付加価値向上と経済成長を推進する補助装置になっていると指摘した。

中国政府はサービス貿易の発展を重視し、中国国務院がここ数年の間にサービス貿易、サービスアウトソーシング、文化貿易の発展を支える施策を講じてきた。天津市、上海市、広東省深セン市などの10省・市と、哈爾浜新区などの国家レベル新区5カ所をサービス貿易イノベーション発展の試験地とし、サービス貿易の支援策を徐々に拡充。中国のサービス貿易は、「第12次5カ年計画」(2011-2015年)期間の年平均成長率が14.5%と、世界平均の2倍に達した。2015年のサービス輸出入額は前年比14.6%増の7130億米ドルで、世界第2位となった。サービス貿易の発展は、中国の貿易モデル転換・高度化、経済の構造調整、「大衆の起業とイノベーション」を進める重要な機能を発揮している。

高虎城部長は、ここ数年にわたり中国のサービス業が急速に成長し、サービス需要が持続的に拡大したとの見解を示した。経済のモデル転換・高度化や伝統産業の改造で、生産性サービスの輸入需要が大きく拡大。個人消費の構造が物質型からサービス型に高度化し、観光、文化、娯楽、健康などの生活サービスの需要が急速に増加した。

また、「第13次5カ年計画」(2016-2020年)の期間に、中国のサービス貿易は全面的成長の黄金期を迎えると予想。2020年に中国のサービス輸出入額は1兆米ドルを超え、世界各国のサービス企業に巨大なビジネスチャンスをもたらす見込みとしている。

高虎城部長は、中国が革新、調和、グリーン、開放、共有の成長理念をベースに、イノベーション主導型の成長戦略を加速し、サービス業に重点を置いてさらに高水準の対外開放を進める方針を強調した。世界と相対する高水準の自由貿易区ネットワークを構築し、サービス貿易の自由化と円滑化、サービス貿易イノベーション成長につながる管理・促進システム、政策体系、監督管理モデルの確立、ビジネス環境の法制化、国際化、円滑化を通じて、中国が世界各国とサービス貿易の提携を深化できる条件を整えると説明。中国商務部が引き続き、京交会の市場化、専門化、国際化の水準を高め、提携深化のプラットフォーム、開放拡大の窓口、イノベーションをリードする舞台となるよう京交会を支援するとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月30日

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