貴州省にある「500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)」の主体工事が完了し、調整段階に入った。FASTの球面鏡は4,450枚の反射鏡ユニットから成り、最後ユニットの取り付けが3日に完了した。無線電波を反射する球面鏡の面積は約25万平方メートルで、サッカー場約30個分に相当する。FASTは、広範囲・高精度の天体観測の実現を目指す。科学的には、宇宙の中性水素や、パルサー、星間分子、星間通信信号の観測などを目標とする。実用面では、太陽・地球環境の研究や、地球外生命体の文明探査、国家の安全保障などについて重要な役割を果たすことができる。写真は7月2日に空撮した完成前夜の「天眼(FAST)」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月4日