中比経済・貿易協力フォーラムでスピーチする張高麗副総理

「暖かい春」が来た政府交流よりも盛り上がりを見せたのは、双方の経済・貿易交流だ。フィリピン大統領の訪中団の随行員は20日、環球時報に対して「今回のフィリピン訪中団は経済関係者枠を拡大したが、依然として需要を満たしておらず、大幅な定員オーバーになった。さらには想定外のことが起きた」と話した。張高麗副総理とドゥテルテ大統領は20日午後、北京人民大会堂で開催された中比経済・貿易協力フォーラムの開幕式に出席した。会場は約900人までしか入れなかったことから、双方の協議を経て「割愛」せざるを得なくなった。経済関係者150人以上が、会場入りできなかった。

ボイス・オブ・アメリカによると、ドゥテルテ大統領は19日に宿泊先のホテルで開かれた記者会見で、「今回の訪問で、わが国はより幸福になる」と述べた。中国はドゥテルテ大統領がASEANを除き初めて訪問した国で、中国との経済・貿易関係の強化が今回の訪中の重点だ。ドゥテルテ大統領は出発前、比中両国が堅固な経済・貿易関係を構築することに期待すると何度も言及した。また中国の「一帯一路（シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード）」に参加する意向を示した。ドゥテルテ大統領が訪中期間に、中国と多くの経済・貿易協力協定に調印することが予想されていることから、フィリピンの平均株価はドゥテルテ大統領の訪中当日に3％弱も高騰した。