神華寧夏煤業集団の年産400万トン石炭間接液化プラントの全景
12月28日、神華寧夏煤業集団が手がける年産400万トン規模の石炭間接液化(coal to liquids、CTL)モデルプロジェクトが稼働開始した。プロジェクトは世界最大規模とされ、中国の37項目の重要技術と設備、材料が投じられ、国産化を目指している。石炭液体化の中核技術はこれまで海外勢が長期独占してきたが、その状況は打破された。中国は、実用性や付加価値が高く、産業チェーンが長い石炭高度加工の発展モデルを探し当てた。
中国は「石炭が豊富で、石油が不足、天然ガスも少ない」国で、石油の対外依存度は60%を越えている。石炭液化プロジェクトは、中国の石油ガス資源不足を解消し、エネルギー構造のバランスをとるもので、国家中長期エネルギー発展戦略の推進につながる。また、資源の対外依存度を引き下げ、国家のエネルギー安全保障と経済発展に重要な意味を持つ。