2016年、中国経済は世界経済の「主要な成長エンジン」としての役割を果たし、貿易、市場、投資などを通じて世界経済を力強く支えた。これは次の3つの事実を示唆している。◇世界の経済成長は中国に大きく依存している、◇世界経済は力を結集して共に前進することが必要だ、◇中国経済はより厳しい訓練で内在的な力を鍛える必要がある――。
国際通貨基金(IMF)の最新リポートによると、2016年の世界経済成長への寄与度は中国が1.2ポイント、米国は0.3ポイント、欧州は0.2ポイントだった。中国の世界の経済成長への寄与度は先進国の合計を上回り、全体での割合は39%に上った。
新常態の下で、中国の経済成長は緩やかになりつつあるが、質的には向上している。構造改革が経済のモデル転換と高度化への新たな活力を生み出し、世界経済に原動力を供給している。統計によれば、中国は2009年に初めて世界経済への最大の貢献国になったが、それ以来一貫して世界首位の寄与度を維持し、世界経済成長最大の牽引役となってきた。
ここ5年で、中国の輸入額は9兆ドル近くに上り、中国の需要は関連諸国に経済成長をもたらした。向こう数年、中国経済は中高速の成長を維持する見通しで、各国に対する原材料や製品の需要は非常に大きいため、各国の資源開発と産業発展を大きく支える見通しだ。