中国の習近平国家主席は16日、スイス連邦の首都ベルンでロイトハルト大統領と会談した。

習主席は会談の中で、「複雑に変化する現在の国際情勢の下、両国による協力強化は一層重要となる。両国の指導者が円滑な交流を保ち、政治的相互信頼と戦略面の意思疎通を強化する必要がある。双方が貿易、金融協力を深化する必要がある。中国側はスイス側とデジタル化、スマート製造、生産能力をめぐる協力を強化し、優位の相互補完を図り、革新・協力で具体的行動を取ってい行きたい。双方は国際・地域問題で意思疎通と協力を密にし、世界貿易自由化プロセスの進展を後押しし、保護貿易主義に共に反対し、持続可能な開発のための2030アジェンダの実行に貢献する必要がある」と指摘した。

習主席はまた、「『一帯一路』（シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード）の共同建設は国際協力強化の重要な手段である。中国側はスイス側による『一帯一路』協力イニシアティブの積極的な支持に感謝している。スイスが欧州諸国の中で率先してアジアインフラ投資銀行に参加したことを称賛したい。インフラ整備、金融、保険、生産能力をめぐる協力などの分野における協力展開をスイス側ととともに積極的に検討し、『一帯一路』建設を共同で推進したい」と述べた。