こうした都市の移転は現代中国史においてかつてないことである。数十年の間、国は農民の都市への移動を阻止してきた。しかし現在は、農民を都市に集めて、彼らに都市戸籍を与え、より一層の福利を提供しようとしている。その結果、さまざまなスケールの都市センターが大幅に増加していく。別のコンサル会社は2025年に百万人都市が221になると予測している。中国はさらにメガ都市構想も打ち出している。現在進んでいる京津冀一体化では人口が1億を超える見込みで、面積は韓国の2倍である。
ただこうした人口の計算方式に疑問を投げかける人もいる。中国の都市の管轄範囲が周辺の農村エリアも含むことがあるためである。市という名称は一般には副省レベルエリアで用いられる。また都市が外に向かって広がっていることもある。その場合の区別も難しい。たとえば地下鉄で密につながっている広州市と仏山市をひとつと見るか、あるいはふたつと見るかなどである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月22日