「カーシェアリングは、自家用車の利用効率を高める。オーナーが長期間自動車に乗らない時に生じる資源の浪費は非常に大きい」。北京汽車出行服務有限公司の王玉静副総経理は、中国では1日当たり延べ4億5000万人の利用ニーズがあるため、公共交通と自家用車の中間に位置するカーシェアリングサービス市場には非常に大きな潜在力があり、急成長が期待できると分析。北汽集団が2014年以降、10数億元を投じてカーシェアリングを開始し、緑行租車、北京出行、北京緑行などのカーシェアリングブランドを打ち出したと説明している。
EVCARDは新エネルギー自動車のカーシェアリング企業「環球車享」の傘下ブランドとして、上海市だけで自動車6000台超、営業拠点2500カ所、1日当たり利用者数は延べ1万5000人、1台当たり平均利用時間は約4時間に上る。昨年12月末に南京市へ進出し、3カ月近くで南京市でのカーシェアリングユーザーを倍増させた。計画によると、今年中に南京市で1200台を投入し、営業拠点を300カ所とする予定だ。
北京市や上海市などのナンバープレート供与枠が次第に逼迫するなか、地方都市がカーシェアリングの主戦場となっている。鄭州市、武漢市、大連市、合肥市、蕪湖市、莆田市、仏山市、東営市などの都市でカーシェアリングが始まった。