フィンランドと中国の経済・貿易協力の促進において、マルコ氏は重要な立場にある。マルコ氏は、フィンランドの最大の強みはイノベーション力だと考える。近年、華為技術(ファーウェイ)などの中国企業が次々とフィンランドで業務を行い、フィンランドの良好なイノベーション資源に目をつけている。マルコ氏は、「中国企業のフィンランドでの業務は成長が速い。2010年以降、中国の大手企業が次々とフィンランドに進出し、良好なイノベーション資源を利用して研究・開発や革新的な業務を展開している。フィンランドの専門技術を利用して企業のイノベーション力を強化することが最重点となっている」と話す。
マルコ氏は以前、「中国フィンランドゴールドブリッジイノベーションセンター」の総経理を務め、両国企業に専門の投資アドバイス、イノベーションサービス、ビジネスサービスを提供していた。近年、両国間の投資額は急増し、数十億ドルに達している。中国に進出したフィンランドの会社は400社に達し、フィンランドに進出した中国企業は35社に達した。
マルコ氏は、中国企業はフィンランドの電気自動車、バイオ・ヘルスケア技術、エネルギー技術などの新技術に一層注目すべきだと提案した。「フィンランド企業にとって、中国市場には巨大なチャンスがある。そのため、私たちは中国と引き続き協力し、さらに発展することを期待している。現在の中国との協力状況に非常に満足している。両国は非常に良好なパートナー関係を築いており、この関係が続くことを望んでいる」と話す。