▽北京を訪れた観光客は何を見たい・したいのか?
同報告はビッグデータを活用して、北京観光の業態の総合的な調査分析を行っている。それによると、「故宮博物院」(特に「天安門」広場)と「万里の長城」(特に「八達嶺」の長城)が引き続き北京で最も代表的な観光地だ。
市場の認知度と需要を分析すると、「皇帝関連の建築物」、「古い四合院の建物と胡同の町並み」、「皇族が住んでいた場所」、「有名人の住んでいた家」、「寺院・宗教施設」といった伝統的観光エリア・スポットが、引き続き北京観光の誘致力の中心だ。観光客はこうした文化財や建物などの保存状態は良好で、見に行くだけの価値があると考えており、これらの観光エリア・スポットの入場券は「安い」とみなしている。
伝統的な文化的エリアだけでなく、有名大学や博物館、北京五輪関連施設の見学も、ここ数年は観光客にとって重要なコンテンツになっている。
また北京の特色あるファーストフードを味わう、「バー・クラブ」でくつろぐ、「北京地下鉄」を体験するなどもますます注目を集めている。こうした新しいコンテンツの登場が示すのは、これが次世代観光市場の主体の要求だということであり、北京観光システムを有効に補完するものということであり、今後は伝統的観光エリアとともに北京観光の総合的活動システムを構築していくとみられる。