この写真は最近、話題になっている。

グーグルの技術者、中国の写真検索アプリ「拍立淘」を体験（ソース：中国新聞週刊）。

コンピュータビジョン分野のトップカンファレンス「CVPR 2017」が、21−26日にかけて米ハワイで開かれる。会場では、名を慕い集まったグーグルの技術者が、「拍立淘」を使い現場で靴を検索した。この外国人技術者はまず、中国人技術者の上半身を撮影した。ただの体験ではつまらないと感じたのか、彼はふと思いつき、しゃがんで他人の足を撮影した。

もちろん、「拍立淘」は彼を失望させなかった。正確に同じ靴を見つけることができた。

この技術者は1時間も体験し、大満喫した。

中国のネットユーザーにとって、これは毎日何回も利用するアプリだ。

本件は外国のネットユーザーから注目された。フェイスブックを利用するハンドルネーム「@Jan Smejkal」は、「中国人はスターと同じアイテムを簡単に見つけられるが、私たちは一つの帽子を見つけるだけでも午後の時間を使い果たしてしまう」とコメントした。

「拍立淘」は2015年にリリースされた。カメラのマークをタップし、好きな商品の写真を撮影するか、携帯電話内に保存されている画像を選ぶことで、ネット通販サイトで自動的に同じ商品を検索できる。

今や外国人が新鮮に感じ憧れるのは、中国の自然風景と伝統文化だけではなく、予想外のインターネットの革新も忘れてはならない。外国人はよく、中国を訪問する前に言葉、文化、アプリを理解しなければならないと冗談を言う。

美顔アプリ、世界を美しく彩る

海外で好評を博している中国製アプリには、必ず美顔アプリが含まれる。このアプリが生まれてから、外国人ネットユーザーはSNSで、美しい自撮り写真を晒すようになった。

サイトのスクリーンショット

 

米タイム誌は「中国の美顔アプリ、いつの間にか普及」と題した記事で、一夜にして西側を風靡したことを伝えた。ニューヨーク・マガジンは、その使用方法を紹介した。

英デイリー・テレグラフは「オスカー最優秀主演女優のブリー・ラーソンは個人のSNSアカウントで、加工した自撮り写真を投稿し、2時間で1万人以上から好評を博した。SNSで魅力的な自撮り写真ばかりを目にしたら、この中国製アプリに感謝しなければならない」と伝えた。

ブリー・ラーソンのSNSのスクリーンショット

美顔アプリは欧米の他に、ロシアでも人気がある。ロシア・スプートニクによると、ロシア人ネットユーザーはこの摩訶不思議なアプリに夢中になり、処理済みの写真をこぞって投稿している。彼らは役に立たない背景をカットし、ニキビ、涙袋、目のくまをなくし、体をより細く、足をより長く見せている。

中南米でも美顔アプリが急進している。ブラジルのウェブサイトによると、ブラジルはすでに美顔アプリの世界7番目の消費国になっている。現地美顔アプリ企業の経営者は「ブラジル人はすべての美顔ソフトを受け入れる。ブラジル人はみな、美を愛するからだ。米国のアプリの人気が高いが、中国の方がブラジルに適していることもある」と述べた。

出前アプリに慣れた留学生、帰国後は「不便」

美女と美食に勝てるものはない。外国人が好んで使用するのは美顔アプリ、それから食欲を満たしてくれる出前アプリだ。

太平洋の島国、サモア出身のミシュランさんは、中国に来て3年になる。彼女のスマホには複数の出前アプリが入っている。「中国ではよく美団と餓了么を使う。さまざまな店と料理があり、選ぶだけで直接届けてくれる」彼女は休み中に帰国し、出前アプリがなくて不便と感じた。「私の国では飲食店に直接電話をかけ、配達してもらう。すぐに届けてくれるが、店と料理を選ぶのは実に時間がかかる」

動画のスクリーンショット

 

街頭インタビューで、上海で暮らす外国人がカメラを前にして、中国の出前アプリへの熱い思いを伝えた。「火鍋を注文すると、料理と鍋ばかりかコンロまで持ってきてくれる。衝撃的だ」

動画のスクリーンショット

「備考欄にイケメンに届けさせてくれと買いたら、本当にイケメンがやってきた」

動画のスクリーンショット

「出前のお兄さんの位置をリアルタイムにチェックできるので、注文したミルクティーがいつ届くかわかる」

行き届いたサービス、時間通りの配達、正確な測位などにより、外国人は出前アプリを手放せなくなっている。

「帰国後は不便だと感じるようになった」これはミシュランさんと外国人留学生に共通する思いだ。

中国の携帯アプリはなぜこれほど多くの外国人から好評を博しているのだろうか。需要に即したサービス、シンプルな操作の他に、先進的・革新的という最大の特長がある。仏オンライン動画会社のブランドマネージャーは「中国のインターネットのモデルと革新は先進的だ。中国も他者の模倣から、他者からの模倣に変わりつつある」と指摘した。

 

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2017年7月26日