中鉄電建のトンネル硬岩掘削械「彩雲号」の組立現場(新華社8月1日撮影)
中国独自開発のトンネル硬岩掘削機(TBM)「彩雲号」の総組立が8月1日、昆明にある中鉄電建の工場で完了した。「彩雲号」は掘削断面の直径が国内最大の9.03メートルに達し、硬い岩盤層などの硬質地盤に対応できる。
中鉄隧道集団によると、「彩雲号」は雲南省の大理と瑞麗を結ぶ鉄道「大瑞線」の高黎貢山トンネルの掘削に用いられる。雲南省南西部の地質条件は複雑で構造運動が活発だが、中でも高黎貢山は一般的なダイナマイトを使った発破による工法では対応が難しく、大口径の全断面トンネル掘進機による施工は初めてという。