フランスメディアによると、困難だった2016年以降、高い評価を受けた顧客が再び戻ってきた。業界はこれらの観光客――彼らの旅行予算の37%は買い物に当てられる――の好みに沿って調整を行った。
フランスの『ル・フィガロ紙』8月2日の報道によると、パリ9区ギャラリー・ラファイエット近くの中華料理レストランのマスターは安心したように、「商売が勢いを盛り返してきた」と語る。今年始め以来、レストランは再び盛り返した。二階は中国の旅行客に提供するホールで、レストランの前でバスを降りる多くの観光客を全て受け入れているように感じる。マスターは、「ここ二階には食器が80セットあるが、しかし、一階ホールより顧客はぎっしり詰まっているよ」
一階のホールはフランスの客を接待するためのものであった。10年来、このレストランは直接、中国の旅行会社と契約を結んだ。旅行社は予約した団体旅行客を送り込んでくるようになった。このボロ儲けのできる商売は非常に有効であった。しかし、2016年に大幅な減退を迫られた。原因はフランスで起きたテロ攻撃のためであった。この時、アジアからの旅行客が被った被害については、ミニブログ上で広く伝播された。
報道では、パリの並木道では、観光バスから降りて買い物をする中国の旅行客が常に見られ、旅行団の人が免税店やデパートに入っていき、化粧品、皮具、時計などを買い物天国で買っていた。彼らが出てくる時には、みな大小の包を手にしていた。
パリ旅遊局のテマ・デシャン氏は総括的にこう述べた、「理解してもらうに難しいことだが、彼らの買う贅沢品をむやみに見せびらかさない方が良い。彼らはパリに対して深い幻想を持っている。ロマンチックだとか、優雅だとか、あたかもここに住む人は全てディオールを着て、シャネルの香水を使っているようだ」
では、中国の観光客は本格的に戻ってきたのだろうか? 2015年、フランス一国で延220万人の中国人の旅客を接待した。2016年、中国の旅行客は40万人減った。しかし、この数ヶ月間で明らかに好転した。
パリ旅遊局はこう説明する、 2017年1月から4月までの間に、パリの20の区の中のホテル業界が接待した中国人観光客(延21.5万人)は2016年同期より40.4%増え、2015年同期よりは41.7%増えた。このことは、パリがすでに中国の観光客に対する魅力を取り戻したと言える。この他、各国の観光客の中で、中国の観光客の増幅が最大となっている。これは、アメリカの観光客(2016年より15.6%増加)を超えている。しかし、パリとその周辺に来た外国旅行客の総数を見れば、アメリカの観光客が首位を占めている(延49万人を超える)。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月8日