多くの外資銀行が積極的な動きを始めており、「一帯一路」沿線国における長年にわたる経営の経験とネットワークは中国企業の迅速な市場参入を後押ししている。スタンダードチャータード銀行は以前、中国の電力建設企業によるナイジェリア、エジプト、モロッコ、パキスタンなど「一帯一路」周辺14カ国・地域への参入をサポート。また、多くの中国企業がアフリカでチャンスの扉を開くことを後押しし、2016年にスタンダードチャータード銀行は「一帯一路」関連プロジェクト40件に参与した。
中国企業は合併・買収を通じ、急速に事業を拡大して「一帯一路」関連市場に参入している。そのプロセスに対し、外資銀行は通常、融資もしくはコンサルティングの役割で参与し、中国企業に金融サービスを提供している。例えば、日本の三菱東京UFJ銀行は、被買収側の株主収益を担保とする方式で中国の某大手化工グループに10億ユーロの与信を与え、欧州のタイヤ企業買収をサポートした。
中国資本銀行と外資銀行は、「一帯一路」プロジェクトの戦略的分布や、異なる通貨・期限の資金調達プロジェクト、リスク選好などにおいて相互補完性を持ち、協力の潜在力は大きい。中国と外資銀行の関係者は検討プロセスのなかで、中国資本銀行と外資銀行が大同小異を認め、具体的なプロジェクト協力の機会を積極的に模索するというコンセンサスをまとめた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月11日