そのほか、無人コンビニはこれまでの小売業にかかっていた人件費や家賃などのコストも削減した。
面積15平方メートルの繽果盒子で、40平方メートルのコンビニと同じ品数の商品を販売できる。また、15平方メートルの繽果盒子の設置コストが約10万元であるのに対し、40平方メートルのコンビニは約40万元かかる。繽果盒子には昇降装置もついており、いつでも場所を移動でき、これまでのコンビニと比べて改装コストや撤去にかかるコストを省ける。
低コストであるため、無人コンビニの商品価格は伝統的な小売店より安い。また、商品システムを単独で構築しているため、供給チェーンを完全に管理し、偽物が置かれることもない。
万引き防止に関しても対策を講じている。
小麦公社の全斌副総裁は、「外部に開放していない住宅地を選び、商品の多くが安い食品や日用品で、万引きは少ない」と話した。
繽果盒子は広東省中山市などで営業して10カ月が経ち、数万人が利用したが万引き・破壊の記録はないという。陳子林氏によると、客は実名でQRコードを読み取って入店し、店内に監視カメラと顔認識システムがあるため、不審な人物や犯罪行為があればすぐにわかり、記録をもとに償還請求できる。また、システムが会計していない商品を見つけた場合、サービスセンターに自動的に報告される。全斌氏は、「小麦便利店も身分認識機能を導入している。また、スタッフが1人いるため、客のニーズを知ると同時に万引きを防止することもできる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月12日