コンサルティング会社・アクセンチュアの報告書によると、中国経済の成長率の低下、特に生産年齢人口の持続的な減少という状況下、人口知能(AI)の登場は中国に必要な生産力と経済成長をもたらす可能性がある。7日付香港紙『南華早報』が伝えた。
AIが中国で新たな生産要素になり、ロボットとAI機器が生産任務を遂行すれば、中国の純利益(中国経済の貢献を調べる一つの基準)は2035年までに6兆3000億円増加する。この増加分は中国の純利益の19%を占める。
アクセンチュアによると、AIは中国の製造業・小売・農業などの業界に大きな影響を及ぼす。また人間が重要な仕事に専念することで、AIは日常的な作業を処理し、医療などの労働集約的産業がより多くの生産力を備えるようになる。
2035年までに、製造業におけるAIの使用により、同業界の純利益が2兆7000億ドル増加する。AIを使用していない状況より、31パーセント高くなる。
アクセンチュアの世界先進技術・構造責任者は「AIと人間の知恵を結びつけようとする人が多いが、人間にはできるが機械にはできないことがあり、機械にはできて人間には絶対にできないこともある」と指摘した。
「例えば人間は数秒内で、数千万ページのデータを読むことができない。長期的に見ると、AIは平凡な物事を私たちの生活から切り離し、人間の置かれている状況を改善することができる」
「AIは人間に貢献し、人間をより強くするものだ。人々は新たな研修を受け、新しい役割に適応していく。我々はさらに研修を受けた人に管理させるか、AIシステムを操作する必要が出て来る」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月14日