中国の全面的な小康社会の建設、目標は達成間近

中国の全面的な小康社会の建設、目標は達成間近。

タグ:中国小康社会

発信時間:2017-08-14 16:18:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「小康」――、13億の中国人が期待に胸を膨らませる目標が現実になろうとしている。西部の高原から東部の沿海部まで、北の草原から南の大地まで、にぎやかな都会から美しい農村まで、「全面的な小康社会の建設」という絵巻物が今まさに繰り広げられている。

「中国共産党第十八回次全国代表大会(十八大)の開催から5年、社会の状況は大きく変化した。そのようななか、中国は新たな発展理念を作り上げ、経済発展の新常態に適応して指針を示し、新たな道を切り拓き、前に進んできた。中国の経済社会は輝かしい発展を遂げ、全面的な小康社会の建設は大きな勝利をつかんだ」と、中国国家統計局の邢志宏・報道官は語った。

「かつて世界最大の貧困国と言われた中国は、今や世界最大の小康の国に向かって歩みを進め、その全面的な小康社会の建設は比類の無い世界的な意義を持つ」。清華大学の胡鞍鋼・教授は、「全面的な小康とは、人々の幸福感を不断に高め、一般大衆のために夢を実現できる機会を創出することだ」との見方を示した。

「全面的な小康社会の建設」は結局のところ、発展が大きな支えとなる。ここ5年に渡り、中国経済は中高速の成長を維持してきた。2013-2016年の中国GDP成長率は年平均7.2%に達し、同時期の世界平均2.5%と発展途上国平均の4%を上回った。うち、農業の総合的生産能力は着実に向上し、食糧生産量は中華人民共和国の建国以来初めて12年連続で増加、安定的に6億トン以上を維持した。工業発展は着実に進み、デジタル化、ネットワーク化、スマート化を特徴とするスマート製造が新たな力となり、産業の高度化が顕著に加速した。サービス業が急速に発展し、その付加価値はGDPの半分を占めるようになった。

「小康」という多彩な巻物の中で、「民生」は重厚な下地であり、「共有」が温かなテーマだと言える。「全面的な小康」とは、国民全体に恩恵が及ぶ小康であり、人々が参画し、人々が享受できる小康のことだ。十八大開催以来、中央政府は「民生」と「共有」を軸に、公共サービスの水準と対象範囲を全面的に拡大し、福祉の取組を強化、人々の「充足感」向上を目指して来た。


雇用、医療、養老、生活保護などが、これまで人々の関心の的となってきた。党中央と国務院はこれについて、社会政策は内情をよく理解し、民生の最低ラインをしっかり守り、基本的生活と公共サービスを保障する必要があると提起した。◇約1800万人の生活保護対象者については、各種の制度整備を通じて基本的生活を保障する。◇約1.3億人の65歳以上の高齢者については、高齢者向けサービスの増加、医療サービスの利便性向上を図る。◇都市で建設業に従事する約2億人の出稼ぎ労働者については、居住地での基本公共サービスを公平に受けられるようにする。◇約900万人の登録失業者については、専門的技能を身に着け、雇用と所得の安定を実現できるようにする、――など。

中国はこの5年で、経済発展と民生改善が相互に良い影響を与え合う、新たな境地を切り開いた。◇企業年金が年々拡大し、貧困者救済支援制度が都市で統一的に計画手配できるようになった。◇低所得者向け保障性住宅の建設が着実に進められた。◇教育支援政策が強化され、教育設備の整備と教育水準の公平化が進んだ。◇都市交通のインフラ整備が進み、利便性が向上した。◇公衆衛生の普及、公衆衛生サービスの均等化が進んだ――。

いま、第1の「100年努力目標」が実現までのラストスパートの段階に入った。「小康」という中国人が飽くことなく追求してきた夢、永い間心待ちにして努力してきた目標の実現に、未だかつてないところまで近づいた。これからも、多くの中国人が力を尽くし、「全面的な小康社会の建設」という壮大な目標の実現に向けて歩みを進めるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月14日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで