米CNNは先ほど、世界で最も美しい24基の橋を選出した。ローマ帝国の橋の旧跡からシンガポール最新の「DNA橋（ヘリックス・ブリッジ）」など、1000年以上の時を跨ぎ、全世界を網羅している。うち中国からは青馬大橋、杭州湾大橋、南浦大橋、盧浦大橋、三江風雨橋が入選し、全体の2割以上を占めた。

ここからは、CNNがこの5基の橋をどのように評価したか見ていこう。

青馬大橋

（写真のソースは香港旅行発展局の公式サイト）

青馬大橋は世界最長の鉄道軌道・道路併設吊り橋だ。総工費は72億香港ドルで、1997年に開通。香港はしばしば台風に見舞われるため、高い耐風性能を持つ。青馬大橋は「香港空港核心計画」の一部として、1999年に米国建築界の「20世紀10大建築成果賞」を受賞した。

杭州湾大橋

杭州湾海上大橋の雄姿（2008年4月29日撮影）

ランキングの2つ目の「メイド・イン・チャイナ」は、「スーパープロジェクト」と呼ばれる杭州湾大橋だ。設計者は西湖の蘇堤の形状を採用し、交通と観光の機能を一体化させている。杭州湾水紋環境の特徴に合わせた「長橋卧波」という設計は、大橋の平面にS字型カーブを浮かび上がらせた。美しく活発な橋の形により、運転手と乗客を楽しませる。

南浦大橋

2015年9月27日に空撮された、黄浦江を跨ぐ上海南浦大橋

海外メディアは南浦大橋の螺旋状の道路を特に評価している。設計士は当時、敷地面積を減らすためこの独特な案を打ち出した。CNNは「地上に建設できなければ、高い所に建設すればいい」と評価した。

盧浦大橋

盧浦大橋は同ランキングに入選した上海2つ目の大橋だ。上海はこれによりロンドンに並び、2基の入選大橋を持つ都市になった。

交通輸送の機能のほか、盧浦大橋は観光の機能を持つ。展望台を巨大な弓のようなアーチの頂上に設置した。より高い場所から観光を楽しむことができるほか、観光客はアーチの「坂」の300段以上の階段を歩くことができる。観光と運動の楽しみが増す。

三江風雨橋

2016年3月25日にドローンで撮影された、三江トン族自治県林溪鎮の程陽風雨橋

ランキングに最後に登場した中国の橋は、独特で個性的な三江風雨橋だ。1916年に建設された三江風雨橋は、広西チワン族自治区柳州市三江トン族自治県に位置し、潯江を跨ぐ。橋全体に釘とリベットが1本も用いられておらず、龍が川面に横たわっているかのようで、トン族の数百年の文化と歴史を物語っている。橋脚台は青石を積みできており、橋の床には杉の木が並ぶ。その上は瓦の屋根で覆われた通路で、さらに5つの楼閣が並ぶ。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2017年8月14日