BRICSにさらに広範なグローバルガバナンスへの参与を

BRICSにさらに広範なグローバルガバナンスへの参与を。

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発信時間:2017-08-17 15:34:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

作者 米国ゴールドマンサックス社の前首席エコノミスト、ジム・オニール氏

 

私がBRICS(新興5カ国)の概念を提出してすでに16年になる。思いもしなかったことは、この概念提出後わづか数年で、ブラジル・ロシア・インド・中国の指導者が新興5カ国(BRICS)協力機構を立ち上げたことだ。そして、南アフリカをその中に加えた。

从2009年金砖国家领导人第一次会晤算起,8年时间已经过去,我现在是如何看待金砖国家的呢?

私はBRICS、この一語がこのように流行するとは思ってもみなかった。そしてこの言葉が新興市場国家の勃興を描写する言葉になろうとは。この16年間、世界情勢には大きな変化があった。勿論、経済活動の推進力にせよ、世界協力とグローバルガバナンスのモデルにせよ、みな大きな変化を経験した。

私にこのBRICSの名の提出を促したのは、中国経済の勃興であった。中国経済の勃興は、2001年にはすでに非常にはっきりしたことであった。1990年私が初めて中国を訪れて以来、私は中国経済に対してずっと非常に陶酔さえしていた。しかも、中国がアジア金融危機に対して発揮した作用への印象は極めて深いものがあった。


言葉を変えて言えば、早くも1998年に、中国の世界経済と世界の金融に与える影響は、重大な作用を発揮していたのである。

今日、BRICSの経済総量は世界の23%を占め、米国の経済規模と匹敵する。私がゴールドマンサックスに属していた頃の同僚はこう予測していた、2030年にはBRICSの経済規模はG7の総和より大きくなるだろうと。

私は時につけ、BRICSの経済が失敗することを予測した文章を読むことがある、しかし、この16年来、BRICSの経済総量の世界に占めるウェートは二倍になった。ブラジルとロシアは今世紀第二の10年間の振る舞いは自分の満足通りにはいかなかったものの、世界経済総量におけるウェートは2001年の時と相等しい。

中国経済の増長は非常に速く、国内総生産値は12兆米ドルに近づいている。BRICSの協力は非常に大きな潜在力を秘めている。


間もなく中国アモイで挙行される第九回BRICS指導者会議の主題は『BRICSのパートナーシップを深め、明るい未来を切り開く』である。私はこのことは非常に必要なことだと思う。

現在、BRICSは毎年会議を開いている。貿易・金融などの議題について討論・交流を行っている。この他にも、BRICSは国際通貨基金(IMF)や世界銀行でのさらなる多くの投票権を獲得するため努力を払っている。私はこの方向性は正しいと思う。投票権はその経済規模を反映すべきであるからだ。私はBRICSの未来は、いくつかの領域において、さらに有力な集団的行動を取ることにかかっていると期待している。(作者は米国ゴールドマンサックス社の前首席エコノミスト、ジム・オニール氏)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月17日

 

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