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japanese.china.org.cn |12. 12. 2017

中国企業が建設したベラルーシの大型紙パルプ工場、操業開始

タグ: 中国企業

 

 中工国際工程股份有限公司(中工国際)が一括で建設を請け負ったベラルーシ大型紙パルプ工場が先ごろ、連続生産を始め、正式に操業を開始した。同社にとって、中国・ベラルーシ工業パークプロジェクトに続く、ベラルーシでの重要な建設プロジェクトとなる。

 

 この紙パルプ工場は、ゴメリ州スヴェドラゴルスク市にあり、設計上は年産40万トンを予定。プロジェクトの投資総額は8億米ドル超に上り、中国輸出入銀行と中国工商銀行がバイヤーズ・クレジットによりベラルーシ側に85%のプロジェクトファイナンスを行う。中国とベラルーシが協力する単独では規模が最大の工事一括請負プロジェクトで、両国政府と国際紙パルプ業界の注目を集めている。

 

 同工場は順調に操業を開始したことで、40年近くにわたり生産が続く中東欧・独立国家共同体地域で最も大規模な現代化紙パルププロジェクトとなった。ベラルーシ森林工業企業の産業構造を合理化し、製品種類を増やして収益力を向上させるほか、ベラルーシに毎年約4億米ドルの外貨をもたらし、現地で1000人分の雇用を生み出す見通しだ。また、製紙業は、林業、農業、機械製造、化学工業、発電、交通運輸、観光保護などの産業と広く関連するため、同工場は現地の川上産業から川下産業に至る経済を大きく牽引するとみられている。

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