中国とフィンランドは北極海底の通信光ケーブル敷設に向け商談中だ。中国は温暖化による北極圏開発の構図を塗り替える、新たな切り口を手にする可能性がある。ブルームバーグが14日、伝えた。
中国工業・情報化部と中国電信集団などは、北極圏を跨ぐ1万500キロの光ファイバーを敷設することを検討している。この計画には、フィンランド、日本、ロシア、ノルウェーも関与しており、早ければ2020年にも欧州・中国間に最速のデータ接続を構築することを目指している。
中国と欧州金融・データセンター間の通信速度を高める。またこの計画は北極圏に強い関心を持つ中国にとって、激戦地域に積極的に進出する政府の意欲的事業の一つでもある。中国は今年6月、北極を「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブに盛り込み、同地域の計画に関する広範な戦略策定を急いでいる。