地域間の協調発展、中国の経済成長の新たな支えに 政府活動報告解読

地域間の協調発展、中国の経済成長の新たな支えに 政府活動報告解読。

タグ:中国経済

発信時間:2018-03-12 14:27:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2018年の政府活動報告では、地域間協調発展戦略を着実に推進する方針が示され、併せてその新たな枠組みづくりも提案された。要旨は次の通り。

 

 革命根拠地や民族地域、辺境地域、貧困地域における改革と発展に向けた支援を強化する。北京の首都機能以外の機能分散を柱に、京津冀(北京・天津・河北)地域の共同発展を促進し、河北省の新開発エリア「雄安新区」を建設する。

 

 環境優先、グリーン発展の取り組みによって長江経済ベルトの発展を推進する。広東省・香港・マカオの経済協力強化に向けた「粤港澳大湾区」の発展計画を打ち出し、中国本土と香港、マカオの互恵協力を本格推進する。西部大開発に関する新たなガイドラインを定め、東北などの旧工業地帯の振興策を実施する。引続き中部地域の振興を促進し、東部地域の先行発展を支持する。

 

資源採掘・加工を基幹産業とする地域の成長モデル転換を促進

 

 専門家らはこれについて、中国の地域戦略は南から北へ、西から東へと全国をカバーし、地域間の結束により新たな成長拠点、成長ゾーン、成長ベルトが確立できるとの見方を示した。


■京津冀地域の共同発展推進

 

 政府活動報告では、北京の首都機能以外の機能分散を柱に、京津冀(北京・天津・河北)地域の共同発展を促進し、河北省の新開発エリア「雄安新区」を建設する方針が示された。

 

 国家発展改革委員会(発改委)計画に関する報告でも、京津冀地域の資源配分を最適化し、特色ある産業パークの共同建設を推進することが提案。広域連携による大気汚染防止の取り組みを強化し、交通、環境、産業の3つの重点分野を強化するほか、社会事業、資源保障などの面で実質的な進展を得る方針が示された。


長江デルタの一体化で新たな突破をめざす

 

 長江経済ベルト発展の要として、長江デルタ地域一体化での新たな突破が目指されている。現状からみて、長江デルタには今後も協力の余地があり、この勢いに乗ってさらなる進展をめざすべきだ」ーー全国人民代表大会代表で上海市委員会書記を務める李強氏は、先ごろ行われた上海代表団の公開討論でこう指摘。長江デルタ地域は中国経済で最も活力のある、最も開放された、最もイノベーション力の高い地域の1つだと述べた。長江デルタ地域の経済規模は19.5兆元と、中国全体の4分の1に迫るほどだ。


経済成長のサポート機能が鮮明に

 

 実際に、京津冀地域、長江経済ベルト以外に、粤港澳大湾区、中原都市圏、内蒙古呼包鄂榆(フフホト、包頭、オルドス、楡林)都市圏、成渝(成都、重慶)都市圏など複数の都市圏は急速に発展した。

 

 先ごろ発表された「呼包鄂榆都市圏発展計画」を例に挙げると、中西部地域に大きな影響力を持つ都市圏に育て、全国ハイエンドエネルギー化学工業地帯、北に西に開放された戦略拠点、西北地域の生態文明共同建設区、民族地域都市・農村融合発展先行区に位置付けるほか、都市圏の発展活力と持続可能な発展力を継続的に向上させ、中国の経済成長の新たな支えとする方針が示された。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月12日


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