商業界の巨人がまた一人、ブロックチェーン分野に参入した。万達集団傘下の万達網絡科技集団とニュージーランドのブロックチェーン企業セントラリティが戦略的技術協力を開始した。万達の王健林会長が2年前にブロックチェーン事業への参入を宣言してから、関連企業と提携するのは今回が初めてだ。「北京晨報」が伝えた。
セントラリティの公式サイトによると、同社は万達とともに消費者、小売企業、その他各方面をつなぐビジネス生態システムを創出する。同社は2016年の創業で、ニュージーランドに本社があるほか、オークランドやロンドンなどにも事務所を構える。万達網科によれば、「協力の第1段階は主に技術協力を進め、技術を集積した後、双方がビジネス生態システムを共同構築できるようにしたい。このたびの協力はICO(新規仮想通貨公開による資金調達)とは何の関わりもなく、双方はブロックチェーン技術、コミュニティ、人材の協力をめぐり、また今後のビジネス応用をめぐり、着実に協力を進めていく」という。
王氏はブロックチェーン産業に参入したビジネス界の1人目の大物ではない。これまでに騰訊(テンセント)、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、蘇寧、小米、さらには中国銀行も参入しており、いずれもブロックチェーン技術の研究に携わる。58集団をはじめとするインターネット大手の多くは参入はまだだが、関連技術の研究をスタートさせている。
ますます多くの大物たちがブロックチェーンに参入し、この重点投資分野に出遅れまいとしているようにみえる。多くの先達たちが決済・清算、デジタル証書、権利の証明、信用情報、政務サービス、医療などを含めたブロックチェーンの壮大な青写真を描き、これから関連の新たなユニコーン企業がたくさん登場すると断言した。