雄安新区計画綱要が発表 先端技術産業基地を構築へ

雄安新区計画綱要が発表 先端技術産業基地を構築へ。

タグ:雄安新区

発信時間:2018-04-23 18:01:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「河北雄安新区計画綱要」(略称「綱要」)がこのほど正式に承認された。雄安新区は北京の非首都機能分散の集中的受け皿として、◇高度な社会主義現代化都市、◇京津冀(北京・天津・河北)世界級都市群の重要な一極、◇現代化経済体系の新エンジン、◇質の高い発展推進の全国モデル、――の構築を目指す。


 中国都市・小都市改革発展中心計画院の文輝・副院長は、「戦略面からみて、雄安新区は河北全体の発展をけん引し、京津冀の協調的発展をを効果的に後押し、北京の『大都市病』の解消と人口・経済密集地域の最適化開発の新モデルを見出し、世界級都市群の建設に貢献することができる。また、次の『イノベーション主導型発展の新エンジン』として、中国南北区域の均衡ある発展の重要な突破口となる」と述べた。


 雄安新区の計画範囲には、雄県・容城・安新の3つの県の行政管轄区(白洋淀水域を含む)と、任丘市の鄚州鎮・苟各庄鎮・七間房郷、保定市の高陽県龍化郷が含まれ、計画面積は1770平方キロメートルに上る。うち、容城と安新の両県の境界部という初期開発区域から開発を進め、第二段階において雄県・容城・安新の県政府所在地と、安新県の寨里郷、雄県の昝崗郷の5つのエリアへと開発を拡大する。条件が整った後に中期発展区域の建設に着手するとともに、長期発展区域を定め、将来の発展空間を確保しておく。


 初期開発区域のなかで、面積20-30平方キロのスタート地区を定め、北京の非首都機能の分散を重点的に受け入れる。同地区では、イノベーション色を際立たせ、良質な公共サービスを提供、インターネット・ビッグデータ・AI・先端情報技術・バイオテクノロジー・現代金融・本部経済(内外企業の本部の集積する都市経済)など革新的でモデル性の高い重点プロジェクトに集中的に取り組み、けん引的役割を発揮させる。同時に、建築物の高さを厳しく制限し、コンクリートジャングルやガラスのカーテンウォールで溢れかえることがないようにする。都市機能の配置と産業の特性に基づき、新区では範囲を特定して高層ビルの建設を計画、中心業務地区(CBD)・金融・企業本部などの機能を集中させる。


 具体的に見ると、開発区は一流の受入プラットフォーム・インフラ・公共サービスを構築し、北京から分散した事業体・本部企業・金融機関・大学・科学研究施設などの機能を重点的に受け入れ、AI・情報セキュリティ・量子技術・スーパーコンピューターなど先端技術の産業基地を重点的に発展させるほか、国家医療センターを建設する。


 第二段階の開発区域は、機能とポジショニングに基づき北京の非首都機能の分散を引き受け、IT・生命科学・文化クリエイティブ・軍民融合・技術開発など高度ハイテク産業を配置、科学技術イノベーションと産業発展のインフラ整備を支える。


 また、雄安新区北部の小都市は、主にハイエンドサービス・ネットワークインテリジェンス・軍民融合などの産業を特色とする。南部の小都市は、主に現代農業・環境保護・バイオテクノロジー・フィンテック・文化クリエイティブなどの産業に取り組む。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月23日


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