シルクロード博覧会のデッサン 「年」を「回」に変えたシルクロード博覧会がより国際色豊かに
シルクロード博覧会のデッサン 「年」を「回」に変えたシルクロード博覧会がより国際色豊かに。
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2018年5月11日～15日、第三回シルクロード国際博覧会が中国の陝西省西安市で開催された。73の国・地域から230組の団体が出展に参加した同大会は政府間交流、企業間連携、民間交流、友好都市の対話などに関する6カテゴリの会議とイベント計40回を企画した。その内容は経済貿易、人的交流、投資、科学技術、金融等20余りの分野に及んだ。
過去に開催された2回のシルクロード博覧会と比べ、今回のシルクロード博覧会は名称を「〇〇年」から「回（中国語で「届」）」に変えただけでなく、フォーラムのテーマや展示館の設置パターン、ゲスト・来場者、報道・宣伝等多岐にわたる方面で国際色を際立たせ、全世界に向けて一新した姿を見せた。
海外からの参加者が倍増 より国際色豊かな博覧会に
今回のシルクロード博覧会で、主賓国のイギリスとマレーシアは一連の特徴的な製品や新技術を披露し、大会の目玉と注目点として、シルクロード博覧会のインターナショナル・スタイルを大いに際立たせた。
来場者がイギリスのブースでイギリスの特徴的な芝居を鑑賞
今回のシルクロード博覧会に、イギリス企業50社あまりからなる代表団が出展し、インフラ、教育、医療・衛生、生命科学といった分野におけるイギリスの実力をアピールした。その活力にあふれ、多元的で先端かつプロフェッショナルの技術は多くの来場者を引きつけた。また、マレーシアのフードフェスでは西安の美食家がマレーシアの味を楽しみ、陝西省の地元の人々は海外に行かなくても南洋の本場の味を堪能した。
来場者がマレーシアのブースで足を止める
シルクロード博覧会執行委員会によると、今回のシルクロード博覧会は海外からの参加者の招致範囲を拡大した。今回は政府関係者だけでなく、各業界の代表者も招致したという。13日午前、イギリスから参加したある教育団体は中国の中学校・高校の代表者と教育方法の革新の連携について交渉した。両者は中国・イギリス両国の教育資源連携の土台づくり、国際協力による学校運営のレベル向上について前向きな検討と協力を行い、それも今回のシルクロード博覧会の目玉となった。
5月13日、第三回シルクロード博覧会の重点イベントの一つである中国・イギリス国際中学校・高校教育商談会が開催。
「2018年シルクロード国際博覧会及び中国東西部協力と投資貿易商談会」という名称を「第三回シルクロード国際博覧会及び中国東西部協力と投資貿易商談会」に調整したことについて、第三回シルクロード博覧会執行委員会の副主任兼事務総長、陝西省コンベンションセンターの主任である李建義氏は次のように語った。「『年』を『回』に変えたことは、一文字の差だけに見えるが、その中身は大きく変わった。『年』と比べ、『回』の方が持続性を備え、国際的な展示会の命名スタイルと合っている。それもシルクロード博覧会の国際化、ブランド化、プロ化の発展につながるに違いない」。
今回のシルクロード博覧会の最大の目玉は「ブロック」状から「線」状に変わり、国際化、プロフェッショナルの展示ブースの設置スタイルである。つまり、国別、省別、地域別で展示エリアを分けるのではなく、市場のニーズや製品の種類によって国、地域や省・市を跨ぐプロフェッショナルの展示会となった。また、１つの協力交流館、4つの産業展示館、１つの特色製品展示館を設置。李氏によると、シルクロード博覧会においてそのような分け方は初めてで、重要かつ大きな変動であり、革新的な意味を持つ。これは国際化されたプロフェッショナルの展示会の流れに順応し、経済貿易の連携と交流を最大限に促進するための取り組みである。
国際的かつプロフェッショナルの展示会をベンチマークにし、企業と関連分野の来場者が主役になったことも今回のシルクロード博覧会の大きな目玉と言える。シルクロード博覧会執行委員会によると、今回の博覧会に出展した主な企業はフォーチュン・グローバル500社、業界のリーディングカンパニー、ユニコーン企業等である。博覧会の開催期間中、第三回シルクロード博覧会及び関連活動に参加する関連分野の来場者は延べ1万人を上回ると見込まれている。
整った報道陣で全面的に報道 展示会の「国際化」宣伝を促進
第三回シルクロード博覧会の報道サービスセンターの担当者によると、今回のシルクロード博覧会は国内の一流メディア、海外メディア、地元メディアからなる報道陣を揃え、世界的な視野、複数の言語で世界１００以上の国・地域にリアルタイムで報道する。
博覧会の開催期間中、人民日報、新華社、中国網等各省・市レベルのメディアが新聞、刊行物、インターネット、Weibo、WeChat、アプリなどの資源を合わせ、テキスト、画像、生中継、図解、航空写真、H5、MG動画、VRやAR等多種の形を用いて開催期間中の展示内容、契約締結状況、フォーラムや会議、そして来場者のコメントなどをいち早く報道し、全国の視聴者及び世界中の友人に「シルクロード博覧会」の声を届ける。
陸海・内外が連動し、東西が互いに助け合う より国際色豊かな展示会構造に
2000年以上前、長安で始まったある取引ルートは各国の貿易、人的交流の新たな窓口を切り開いた。現在、「シルクロード」を名前にした国際博覧会は歴史をつなぎながら未来を目指し、中国を世界進出に導いている。
今年は改革開放40周年、「一帯一路」構想提起5周年という節目の年に当たり、習近平総書記が「シルクロード博覧会の順調な開催」を要請して3年目となる。そうした時期と空間を背景に、「新時代・新構造・新発展」という今回のシルクロード博覧会のテーマは、まさに新時代の意味を有する。
今回のシルクロード博覧会のテーマについて、李氏は次のように説明した。「『新構造』というのは戦略的視野から出発することである。昨年開催された中国共産党陝西省第十三次代表大会において、『五新』という戦略的任務を果たし、『五大中心』を建設し、『三つの経済』を用いて飛躍を実現し、重み、効果、質があり、持続可能な経済活動を前向きに展開していくことが提起された。また、『新発展』が具体的な戦術にクローズアップされた。第三回シルクロード博覧会はシルクロード経済ベルトの建設、中枢経済、門戸経済、流動経済の発展に注目し、企業を主役にし、企業に向けて整った解決案とサービス案を提供していく」。
海外からの参加者・来場者が展示会で交流
国際的視野で開かれたシルクロード博覧会はより開放的、包摂的な構造と姿勢で世界と交流を行い、各国間の経済貿易交流と協力を最大限に促進していく。李氏が述べた通り、「第三回シルクロード博覧会は開放範囲を広げ、そのレベルを高め、開放構造とメカニズムを整備し、高い水準で高い品質の発展を推進していく。陸海、内外が連動し、東西が互いに助け合うという新しい開放の構造に寄与するよう取り組んでいく。今回のシルクロード博覧会の開催成功は、陝西省により多くのチャンスと更なる発展をもたらすに違いない」。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年6月11日
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