中国の新エネルギー車産業、技術向上で3つの大きな変化

中国の新エネルギー車産業、技術向上で3つの大きな変化。

タグ:中国自動車

発信時間:2018-06-20 15:17:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国自動車工業協会が先ごろ発表した統計によると、中国の新エネルギー自動車産業は今年に入ってから高い成長率を保っている。1-5月の新エネルギー車生産台数と販売台数はいずれも32万8千台で、それぞれ前年同期に比べ122.9%増、141.6%増となった。うち純電動車の生産・販売台数はいずれも25万台に上り、それぞれ前年同期比で105.1%、124.7%増えた。


 専門家は、販売台数の大幅な増加について、技術と品質の持続的な向上で消費者の新エネルギー車に対する受入度が広がったと分析。ここ数年、電池コストが大きく上がらないなか、新エネルギー車の走行可能距離は当初の120kmから徐々に200kmへ、さらには300キmへと延び、昨年発売の新エネルギー車は400kmの大台を突破した。


 業界内では、中国の新エネルギー車の先行きについて、以下の3つの大きなトレンドが表れるとみられている。


 一つ目は、市場競争の激化。新エネルギー車の主要メーカーはいずれも新車発売のペースを加速した。2018年に江淮汽車は新車5-6車種を発売し、比亜迪、北汽新能源、吉利、広汽、奇瑞なども新車発売を加速。外資系メーカでは、フォルクスワーゲン、日産、トヨタなども中国での新エネルギー車発売のペースを上げた。


 二つ目は、技術向上の加速。ある自動車メーカーの技術部門責任者は、新エネルギー車の技術向上で今後、大きな変化が起こるとの見方を示す。まずは、2020年までに新型動力電池の産業化が実現する。次に、軽量化が進み、アルミニウム合金や複合材料を主として完成車軽量化技術プラットフォームが徐々に形成され、技術開発能力と産業チェーンが構築される。そして、スマートネットワーク化によって、運転補助技術の産業化応用が次第に実現し、自動運転技術プラットフォームの一部が確立される。


 三つ目は、自主ブランド国際協力の拡大。業界関係者は、「一帯一路」構想と国際生産能力協力の推進に伴い、中国自動車工業の国際化が契機を迎えたと話した。新エネルギー車は、国家戦略の経済基幹産業として、有利なタイミングをつかみ、国際協力を強化する必要がある。 


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月20日


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