30年前までは閉鎖的で立ち遅れ、辺境の島だった海南省。1988年4月、ここに省が設立され、中国で唯一の省クラスの経済特区が設置されました。それ以降、天地を覆すほどの変化が起こりました。
省が設置された当初、信号さえなかった海南省は今では毎年、延べ百万人もの観光客を引き付ける国際観光島に発展しました。人々も漁村での仕事からボアオアジアフォーラムにサービスを提供するようになり、さらに「一帯一路」建設への参加、「汎南海観光経済圏」の構築にまで至り、閉鎖的で立ち遅れていた海南省は今や開放的で活力に満ちる国際化した新しい海南に変化を遂げました。
この4月、中国共産党中央が海南島全域で自由貿易試験区の設立および自由貿易港の建設を試行することを支持すると発表しました。これにより、海南の改革深化は再スタートを迎えました。海南自由貿易試験区(港)を建設するため、海南省は2020年までに各種人材を20万人動員し、2025年までにその人数を百万人に引き上げる目標を掲げています。このほか、ハイスタンダード自由貿易試験区の建設、市場アクセスの大幅な緩和、外資に対する市場参入前の国民待遇ネガティブリスト管理制度の全面適用、2025年までに自由貿易港制度の初歩的確立などの目標も掲げて、取り組みを続けています。
「中国国際放送局日本語版」2018年6月30日