順調に進むのか不安抱える日本のインド高速鉄道プロジェクト

順調に進むのか不安抱える日本のインド高速鉄道プロジェクト。

タグ:高速鉄道

発信時間:2018-08-17 16:54:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

古い列車がプラットフォームにゆっくり入ってくると、放送に流れる注意を無視して列車の前の線路を横切るインド人がいる。隣の大ホールには、切符を買うための長い行列ができている。「北京日報」が伝えた。

これはインド最大の都市ムンバイから列車で3時間ほど北に行ったところにあるボイザー駅の様子だ。ムンバイとグジャラート州の州都アーメダバードを結ぶムンバイ・アーメダバード高速鉄道はボイザーを経由する計画で、ボイザー駅の近くに高速鉄道駅が建設される予定だ。だが現在、工事が始まった様子はまったく見られない。

同高速鉄道はインド初の高速鉄道で、日本にとっては新幹線を輸出する貴重な機会だ。だがこのプロジェクトはインドの人々の抵抗などさまざまな困難に直面している。

▽進展が遅い

ボイザー駅近くのレストランのオーナーは、「この村で高速鉄道のことを聞き回るのはやめた方がいい」と警告した。「最近では村人たち全員が抗議に回り、このプロジェクトに反対している」からだという。

村民のパテルさんは、「村民が抗議するのは政府からの補助金が不足だからではなく、この高速鉄道プロジェクトに確信が持てないからだ。ボイザーからムンバイまで、普通車で往復すれば50ルピー(約80円)しかかからないのに、高速鉄道ができると何倍も値上がりすることになる」と話す。

ムンバイに近い都市ターネでは、市民団体と地方政党が街頭で抗議行動を繰り返している。

公表された資料によると、ムンバイ高速鉄道は全長508キロメートル、線路の92%は高架線路で、沿線には12駅が設置される計画だ。昨年9月に着工し、今年12月までに土地の接収が終わり、2023年の完成を目指す。インドの国家高速鉄道公社(NHSRCL)のカレ社長は、「新路線が計画を前倒しして、22年8月15日のインド独立75周年の記念日までに運行を開始したい」と話す。

そして着工から1年になろうという今、プロジェクトの進行ペースは非常にゆっくりだ。

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