巨大なシールドマシン「卓越号」が21日午前9時に地中から出てくると、長江の奥深くに潜り込む全長5468.5メートルの「蛟竜」が、400日弱の匍匐前進を経てついに全貌を現した。これは中鉄十四局が請け負う世界初の長江を貫く超高圧共同溝の貫通を意味する。
淮南〜南京〜上海1000kV交流超高圧送電・変電プロジェクトは、国務院大気汚染防止12重点ルートの一つだ。蘇通GIL共同溝は同プロジェクトの重要内容で、南岸(蘇州)ステーションから北岸(南通)ステーションまで延びる。全長は5468.5メートルで、シールドの直径は12.07メートル。
掘削中には、水中の地形的条件が複雑で、メタンガスなどの有毒ガスが含まれ、かつ透水性と密度が高く摩耗しやすいといった施工の難点があった。中鉄十四局の施工担当者の陳鵬氏は「施工中の最も深い箇所は長江から78.4メートル下で、最大水圧・土圧は大気圧の9.8倍だった。これは爪一枚で20キロ弱の重さに耐えるようなものだ。国内で最も深く、水圧が最も高いシールドトンネルだ」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月23日