中国沿岸部の都市を出発し、台湾海峡とマラッカ海峡を通過し、インド洋を経由しペルシャ湾に到着する。これは600年前の鄭和による下西洋(西洋下り)の航路だ。
「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブが打ち出されてから5年間に渡り、この古代海上シルクロードは活力を引き出している。中央テレビの記者がこのほど中遠海運「オランダ号」コンテナ船に乗り、次のように報じた。
ここは1万1000基以上のコンテナを積み、海上シルクロード欧州ラインに沿い西に向かって航行中の中遠海運「オランダ号」コンテナ船だ。
最近の航行中、甲板に出るたびにこの海上シルクロードで世界各国の商船が並走し、顔を合わせる光景を目にすることができる。各国の各規模の商船が、千差万別の貨物を積み海で忙しく働いている。
海上輸送は中国と一帯一路諸国の貿易における主要任務を担っている。2017年の中国と一帯一路諸国の貿易額のうち、水運が1兆ドル弱に達した。中遠海運「オランダ号」コンテナ船において、これらの各国と地域から来た色の異なるコンテナは、シルクロード航路のスムーズな貿易を見守る当事者だ。
船員によると、「オランダ号」は当初、中国の海運企業が使用する同じ色のコンテナを積んでいた。今や効率と積載率を高めるため、沿線諸国の海運企業が海上連盟の形式を通じ貨物船を相互開放している。これにより船のコンテナがカラフルになった。
5年間に渡り、一帯一路の実践者、スムーズな貿易の当事者であるオランダ号のような商船とこれらのコンテナは使者のように、コンテナ内の貨物で各国を結び、互恵・ウィンウィンと協力・共有のパイを大きくしている。ユーラシア大陸を結ぶ海上シルクロードで、新たなシルクロードの未来を描いている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月26日