日本経済が成長軌道に回帰 今後鈍化する可能性も

日本経済が成長軌道に回帰 今後鈍化する可能性も。

タグ:日本経済

発信時間:2018-09-12 17:38:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽外需の圧力は減少せず

第2四半期の経済を牽引した内需と鮮明な対照をなすのは、輸出の前期比増加率の2次速報値が0.2%で変化しなかったが、輸入の増加率が0.9%に低下したこと、また純輸出の経済成長への寄与度がマイナス0.1%だったことだ。輸出と工業生産を含むデータの最近の低迷ぶりから、日本経済の実力に対する疑念は今もなお晴れないままだ。

日本の財務省が発表した今年7月分貿易統計(速報。通関ベース)によると、同月の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2312億円の赤字で、2ヶ月ぶりの赤字となった。対米貿易は5027億円の黒字で、米国が引き続き日本の対米輸出問題に強い態度で臨み、日本の対外貿易に対する強い圧力になることが予想される。

米国は最近、対日貿易赤字問題をめぐり日本にたびたび圧力をかけている。両国政府は8月に閣僚級の新貿易協議(FFR)をスタートしたが、双方の意見の隔たりは埋まっていない。9月には第2回協議が行われ、日本の麻生太郎副総理兼財務相と米国のペンス副大統領による米日経済対話も検討される。また早ければ今月25日も米日首脳会談が行われるよう、調整が進められている。

アナリストは、「トランプ大統領は自動車への追加関税で日本を威嚇し、日米の二国間貿易交渉に持ち込もうとしている。米国は今月中に行われる貿易協議までは強硬な態度を示すとみられ、日本に貿易赤字の削減に協力するよう迫る意図は明らかだ。さきに自由貿易交渉(FTA)の協議スタートを求めてきた米国に対し、日本は環太平洋経済連携協定(TPP)への復帰を呼びかける。日本は貿易赤字削減のため、米国の防衛装備品や液化天然ガス(LNG)の購入を増やすことを検討している」とみている。

▽長期の成長か鈍化か

日本にとって、第2四半期の経済データが改善したことは一種の慰めであるに違いない。だが最近の台風や地震といった一連の自然災害が企業や個人の消費活動に深刻なダメージを与え、生産も供給チェーンも影響を受け、今期の経済成長への懸念を増大させている。

経済学の専門家は、「今年第2四半期の日本経済の成長率加速がこれからも続くことは非常に難しい」と言い、「日本経済新聞」は英金融グループのバークレイズのエコノミストの分析を引用して、中長期的には、個人消費が低迷して企業投資とは異なる動きをし、これに貿易情勢の緊張の影響が加わって、将来の経済のリスクが見え隠れするなどと伝えた。

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