広深港(広州・深圳・香港)高速鉄道は、香港区間の完成により全線が開通し、広東と香港の往来時間を大幅に短縮した。例えば香港市民は、広州南、慶盛、虎門、光明城、深圳北、福田の6駅へ乗り換え無しに直行できる。香港九龍から深圳福田までの所要時間は以前の45分から14分に、広州までは2時間から48分に短縮した。
深圳から香港へ通勤する呂さんは記者に、深圳の高速鉄道駅で2LDKの部屋を借り、高速鉄道で毎日香港へ通勤した場合、1カ月にかかるお金が計1万元に満たず、香港で借りている部屋の賃料よりも安くなるとの試算を示してくれた。
「これからは、通勤でも大湾区での創業でも、高速鉄道に乗って『1時間の生活圏』が、私たちが抱いていた物理的な距離に対する認識を変えるだろう」と呂さんは感慨深げに話した。
「朝起きて、広州で朝飲茶をし、昼には深圳万象城で友人と昼食の約束をし、夜には香港の家で家族とご飯を食べられる」。香港市民の鄭伯さんは、高速鉄道の開通について、広東人が「思いつきの旅行」で香港に来るだけでなく、香港市民も広東省のさまざまな地方をいつでも訪れ、色々な都市が持つ新鮮さを味わうことができるようになったと話す。