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japanese.china.org.cn |14. 04. 2019

林芝市、「桃花経済」で観光業が発展

タグ: ニンティ 林芝 桃花経済


(图文互动)(1)用好“摇钱树” 林芝“桃花经济”再升级


西蔵(チベット)自治区林芝(ニンティ)市巴宜区嘎拉村の桃花園でウェディングフォトを撮影するカップル


 ニンティ市の桃の花は野生が中心で、市内に広く分布している。標高が東から西へと高くなるため、初春を迎えると山と野原の桃の花が次々と咲き誇り、数か月に渡り青い空や白い雲、雪山や氷河と輝きを引き立てあう。独特の景観をなし、国内外の観光客が名を慕い集まる。


 嘎拉村は2019年第17回ニンティ桃花観光文化祭りの開幕式の開催地だ。今年の桃花祭りは3月末から4月中旬まで続く。昨年の桃花祭り開催期間中、人口わずか152人の嘎拉村に延べ10万人以上の観光客が押しかけ、チケット収入だけでも280万元を超えた。コストと集団発展資金の差し引き後、村人全員が利益の分配を受けた。家族8人の世帯は10万元も分配され、最も少ない世帯でも5万元が分配された。これは農業と畜産の収入をはるかに上回る。同村支部書記の辺巴さんは自信満々に「この数字は今年もっと上がる」と話した。


 嘎拉村はニンティ市の「桃花経済」のアップグレードの縮図に過ぎない。


 嘎拉村から国道318号線を運転し東に200キロ移動すると、ニンティ市波密県古郷嘎朗村に入る。この82世帯のみの小さな村は、チベット嘎朗国家湿地公園と全区最大の桃の花の谷「波密桃花谷」に近く、観光資源が非常に豊富だ。


 村人の徳青旺姆さん(35)は村で初の、現時点で規模が最大の民宿「旺姆客桟」を経営している。敷地面積2000平方メートル余りの屋敷の中には、時代が異なる3軒の建物がある。最新の4階建ての家は2018年に竣工したもので、客室が21室あり、最多46人の観光客を同時に収容できる。すべての客室にトイレがあり、温水が24時間供給され、Wi-Fiも飛んでいる。天気が良い日は窓の外で桃の花が咲き誇り、遠くに雪山が連なる。観光シーズンになると毎日満室になる。


 徳青旺姆さんと弟は波密県内で開かれたホテル業サービス技術訓練に参加した。「私たちは授業で非常に大きな成果を手にした。私たちの店員の多くが村人で、当初は客室に入る前にノックをする習慣もなかったが、今ではありえないことだ」


 旺姆客桟は現在、3人の村人を雇っている。いずれも生活が苦しい家庭の村人だ。観光シーズンになると、彼女たちは毎月4000元ほどの賃金が得られる。徳青旺姆さんは「村人たちと共に富を築きたい」と話した。


 200キロ離れた嘎拉村にて、辺巴さんも各級政府が用意してくれた場に感謝している。現地政府は2015年に、嘎拉村で「小康モデル村」を建設するため900万元を支給した。現地の観光業を発展させ、桃花園で景観歩道、展望台、公衆トイレなどのインフラを整備した。辺巴さんは「観光客数は同年に50%増加した。最も大きな利益を手にしたのは、村の一般人だ」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月14日

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